「もうすこしパソコンが軽かったら・・・」
「こんなに重かったらまともに作業できない・・・」
このような悩みを解決します。
Linux Mintをパソコンに導入するとサクサクになりますよ。
それでは、さっそくいきましょう。
Linux Mintについて

まずLinux Mintの説明からしますね。
そんなの良いから早く導入したい!という方はこちらから飛べます。
オペレーションシステム(OS)
LinuxはOSの1つです。
オペレーションシステム(OS):パソコンを制御する核となるソフトウェア
つまり、OSを変更すると全体のデザイン、構造、操作、使えるソフトなども変わります。
OSの種類はWindows,Mac、Linuxの3つがあります。
Linuxはプログラムが公開されており、プロジェクトの協力者が開発しています。
そのため、Linuxはほとんどが無料で使うことができます。WindowsとMacは有料です。
Linuxにはたくさんの種類があり、有名なLinuxの種類は以下の通り。
- Ubuntu
- Mint
- Cent OS
- Wine
Linuxはパソコンよりも、サーバーや家電によく使われています。
Linux Mintの種類
Linux Mintにはさらに種類が3つあります。
- Cinnamon(シナモン)
- MATE(マテ)
- Xfce(エックスエフシーイー)
※Cinammonは高機能な種類で、重たい傾向にあります。
上記のとおり。
パソコンを軽くするならMATEかXfceを導入しましょう。
必要スペックは以下の通り(LinuxMint公式ブログより引用)。
System requirements(動作スペック):
❍1GB RAM (2GB recommended for a comfortable usage).
出典:Linux Mint 19.3 “Tricia” MATE released! – The Linux Mint Blog
❍15GB of disk space (20GB recommended).
❍1024×768 resolution (on lower resolutions, press ALT to drag windows with the mouse if they don’t fit in the screen).
System requirements(動作スペック):
❍1GB RAM (2GB recommended for a comfortable usage).
出典:Linux Mint 19.3 “Tricia” Xfce released! – The Linux Mint Blog
❍15GB of disk space (20GB recommended).
❍1024×768 resolution (on lower resolutions, press ALT to drag windows with the mouse if they don’t fit in the screen).
つまり、MATEとXfceの必要スペックは同じですね。翻訳すると下記になります。
必要スペック
- メモリ:1GB(快適動作には2GB推奨)
- 外付けメモリ:15GBの空き(20GB推奨)
- 解像度:1024×768
低スペックでも上記なら余裕です。
スペックが足りない場合は諦めてください。。。
LinuxMintを使うメリット
メリットは以下の通り。
- 軽い
- 長期サポート
- 充実したソフト
ひとつずつ説明していきます。
軽い!低スペでもサクサク
僕はWindows10からMint MATEに変えており、比較がこちら。
Windows10 ➔ Linux Mint MATE
- 起動時間 : 3分 ➔ 40秒
- クリック反応 : 15秒 ➔ 3秒
上記の通りです。
あきらかに動作が速くなっています。
ちなみに、僕のパソコン構成は以下の通りです。
- 機種名 : NEC LAVIE S
- 型番 : PC-LS150MSB
- CPU : Intel(R) Celeron 1000M 1.80GHz 2 Core
- RAM : 8GB
- HDD : 512GB
長期のサポート
サポート期間(2019年12月現在)
LinuxMint 19.3 : 2023年まで
つまり、2023年までアップデートされます。
Win XPやWin 7のようにサポートが切れないので安心です。
19.4版が出ればサポート期間はさらに伸びます。
Linux Mintは人気なので今後も更新され続けるでしょう。
充実したソフト
「軽いのはそれなりに機能が制限されるから」と思うかもです。
ですがMintではたくさんのソフトが使えます。
以下は僕がよく使うソフト。
- Firefox(ブラウザ)
- chrome(ドキュメント、スプレッドシート)
- VSCode(プログラミング)
- LibreOffice(スライドで画像編集)
特にChromeはブラウザですが、オフィスソフトとして便利です。
よく使うオフィスソフトがこちら
- Googleドキュメント
- Googleスプレッドシート
- Keep(メモ)
個人で使うなら十分な機能がついています。
機能が足りなかったり、互換性の問題で事務作業や提出書類の作成には使えないかもです。
MicrosoftのオフィスアプリもWeb上で使用できます。ただ、インストール版は使えません。
LinuxMintのデメリット
以下の通り
- Microsoftオフィスが使えない
- ターミナル操作
Microsoftオフィスが使えない
LinuxではMicrosoftオフィスが使えません。
つまり、Word、Excel、PowerPointなど使用不可。
必要な場合はWindowsかMacで使うしかありません。
ただ、個人の作業程度なら代わりとなるオフィスソフトはあるので、問題なしです。
代わりのソフトがこちら。
- googleドキュメント、googleスプレッドシート、googleスライド
- Libre Office
- WPS Office(Linuxのみ無料)
- Microsoft Office Online
※すべて無料です
わりとオフィスソフトは充実してます。
実はオフィスソフトに限らず、Windows純正ソフトは全て使えませんが、同じように代わりのソフトがあるので、問題なし。
ターミナル操作
Linuxではターミナルを使う場面があります。
ターミナル:Windowsでいうコマンドプロンプト。キーボードのみで操作する。
ですが、Linux MintではUIが充実しており、ターミナルはほとんど使わなくても問題なしです。
僕は一年ほどLinux Mint MATEを使用していますが、ターミナルを使う必要があったのは以下くらいです。
- ソフトのインストール
- 特別な設定の変更
とはいえ、ググってコピペするだけなのでターミナルについて覚える必要なしです。
Linux Mintを導入する

必要なものは以下のとおり。
- PC(必要スペックを満たすもの)
- DVDまたはUSB(5GB以上)
※USBメモリだとDVDより速くインストールできます。
さっそくはじめましょう。
参考動画
LinuxMintのダウンロード
※USBメモリだとDVDよりも速くインストールできます。
- ダウンロード先のページに行きます。
- ページ下部にCinnamon、MATE、Xfceの欄があります。
- パソコンが32bitか64bitなのか確認し、合う方をクリック。
- ダウンロードしたい好きなサーバーを選びます。2019年12月現在では日本は選択不可。
- ファイルをダウンロードします。
- USBメモリかDVDにダウンロードファイルを書き込みします。
USBメモリ・DVDのデータはバックアップしましょう。書き込みでメモリのデータは上書きされます。
参考動画(USBメモリに書き込む場合)
LinuxMintのインストール
インストール前にパソコンのバックアップを取りましょう。
失敗して、パソコンのデータが消えるかもです。。。
大事なデータを守るためバックアップは忘れずに。
インストールまでの流れは以下。
- isoファイルの起動
- 言語設定
- インストール設定
- Linux Mintの起動
①isoファイルの起動
- 起動ソフト(BIOS)を使用します。
BIOSの起動にはパソコン起動後すぐに「F1」~「F12」のいずれかを押すことが多いです。BIOSの起動法がわからないときは、パソコンの取説書を参照してください。
- BIOSで起動場所を選択します。
- USBメモリ ➔ USBPortを選択
- DVD ➔ DVD/CDを選択
- USBメモリ・DVD上のLinux Mintが起動します。
- デスクトップ上の「Linux Mint Install」をダブルクリック。
②言語設定
- 「日本語」を選択し、「続ける」をクリック。
- キーボードレイアウトの設定はそのままにして次へ。
- wifiの設定をします。有線接続していると表示されません。
- 「グラフィックス、wifi機器、Flash、MP3やその他のメディアに必要なサードパーティソフトウェアをインストールする」をチェックし次へ。
③インストール設定
- 「ディスクを削除してLinuxMintをインストール」では前のOSを含めデータを消してLinux Mintをインストールします。
- 「それ以外」を選ぶと、前のデータを残してインストールします。
「それ以外」では、前のOSとLinux Mintをパソコン起動時に選択できるようになります(デュアルブートと言います)。
「それ以外」では難しい設定が必要です。自信がない方は「ディスクを削除してLinuxMintをインストール」がおすすめ。
参考記事(「それ以外」でインストールする場合)
>>Linux初心者のLinuxとWindowsのデュアルブート環境構築(その1)
④Linux Mintの起動
- 確認画面が出ます。「続ける」をクリック。
- タイムゾーンの設定をします。Tokyoを選択。「続ける」をクリック。
- 最後に個人情報を入力するとンストールを開始します。
20分ほどかかります。終わると自動で再起動します。
- 「Please remove the installation medium, than press Enter」と出ます。USBメモリ(またはDVD)を外して、「Enter」を押せばOK。
LinuxMintの設定
ロック画面が表示されます。
設定したパスワードを入力しログインすると「Welcomeウィンドウ」が出ます。
System Snapshotsの設定
System Snapshots:保存したパソコンの状態に復元できるツールです。
- System Snapshotsの設定をします。「Launch」をクリックしパスワードを入力。
- 「Wizard」タブをクリック。
- 「RSYNC」を選択し「Next」をクリック。
- パソコン状態の保存場所を選択します。パソコン本体を選択すればOK。
- データ保存頻度の設定。お好みでOK。
2つ以上データを保存するようにしましょう.
- 「User Home Directories」の保存データの設定。すべて選択し次へ。
- 「Finsh」で終了。
グラフィックボート(GPU)のドライバは、Driver Managerを使ってをインストールします。GPUがないなら必要なしです。
アップデートの確認
- 右下のパネルに白い盾に水色の丸にiマークのアイコンがでてくるとアップデートがあることを示しています。アイコンをクリックしてUpdate Managerを開きます。
- 「アップデートをインストール」をクリック。パスワードを入力します。
- なくなるまで「アップデートをインストール」をクリック。
盾マークが「i」➔「✓」に変わればOK。
- 「近くのサーバーに変更しますか?」と出たら変更してください。一番速いサーバを選択すればOK。
- 「OK」をクリック。キャッシングの更新が終われば完了です。
外観の設定
- 「Menu」クリックし「外観」を起動します。
- 好きなテーマを選択しましょう。
デスクトップ上、右クリックで背景画像のツールを選択できます。
ブラウザの設定
FireFoxの検索エンジンはgoogleではないので変更します。
そのままでいいなら、何もしなくてOK。
Firefoxを使わない人も関係なしです。
- 右上にあるメニューボタンから「設定」をクリック。
- 検索タブ(虫眼鏡マーク)を選択。
- 一番下にある「検索エンジンを追加する」をクリック。
- また一番下にいって、googleのアイコンをクリック。
- 再度、「設定」→「検索」タブに行き、「規定の検索エンジン」をgoogleに変更。
- これで完了です。
Linux Mintを導入して低スペックパソコンを蘇らせよう

- Linux Mint
Linuxと呼ばれるOSのシリーズの一つ。無料でダウンロードでき、低スペックのパソコンでもサクサク動作する。Cinnamon、MATE、Xfceの3つのバージョンがある。パソコンを軽くするにはMATEかXfceを導入する。 - Linux Mintのメリット
動作が軽い、長期サポート、充実したソフト - Linux Mintのデメリット
Microsoftオフィスが使えない、ターミナル操作 - Linux Mintのダウンロード・インストール
Linux Mintの公式ページからダウンロード。USBメモリかDVDが必要。
Linux Mintを導入すれば、低スペPCでもサクサク動作が可能。
パソコンが軽くなれば待ち時間もストレスも減りますよ。
というわけで、以上です。
ありがとうございました。